自然食品・無添加食品にこだわろう

マクロビのお料理は素材そのものの味を大切にします。
マクロビのお料理を初めて食べてみて「こんなに野菜って甘かったのか!」と驚いた、という声を非常に多く聞きます。
しかし、マクロビにおいて使用する調味料は至ってシンプルで、醤油味噌砂糖など、古くから日本にあるなじみ深い調味料が基本です。
それに、出汁などを加え、素材の味を引き立てるようにお料理をします。マクロビでは動物性の食材は使わないので、主に昆布出汁や野菜の出汁などを使います。
毎回自分で出汁を取るのが理想ですが、忙しい現代では市販の出汁パウダーを使うのことも長くマクロビを続けるための手助けとなると思います。

しかし、ここで落とし穴があります。
調味料の原材料をよく見て欲しいのです。
あなたが何のために入っているのか説明できないような、よく分からない添加物は入っていないでしょうか?
今の世の中は便利になりましたが、便利さを求めすぎて、ありとあらゆるものに添加物が加えられてしまっているのが現状です。

マクロビでは体に負担が掛からない食事を基本としていますが、添加物は体に非常に大きなストレスを与えます。
添加物は体に蓄積され、徐々に体を蝕んでいきます。
分かりやすい病気だけではなく、ホルモンバランスや自律神経などを乱して「何となく最近不調かも…」という状態を引き起こしたりもします。

このようなことにならないためにも、添加物を使用している食品は極力避けたいものです。
味噌や醤油、出汁などを使う場合は、「無添加」ときちんと表示されているものを使用するようにしましょう。
体に良いと思って動物性の食材を抜いたり、玄米を食べてみたりしても、毎日使う調味料が添加物だらけでは、折角の努力が無駄になってしまいます。

安心と健康は自分で守っていかなくてはなりません。これからはぜひ、食品のパッケージの表だけでなく、裏にも注目してみて欲しいと思います。

色々あります!お肉の代替品について

マクロビオティックにおいては、できるだけ肉や魚、卵や乳製品などの動物性の食べ物を控え、大豆製品などからタンパク質を摂取します。
ところが、食べ盛りの子どもや、仕事で体力がいる男性にとってはいつも大豆製品ばかりだと、飽きてしまったり、子どもや男性はお肉が好きな方も多いため大豆製品が物足りなく感じてしまうこともあります。

しかし、近年ではマクロビオティックもたくさんの人に普及し、そのような悩みを解決できるような食品や調理法が開発されてきました。
お肉の代替食品もたくさんあります。家庭に取り入れやすいものをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、植物性たんぱくです。大豆ミートやソイミート、ベジミートと呼ばれたりもします。
その名の通り、大豆から作られたお肉の代替品で、ブロックやミンチやスライスなど様々な形で売られているため、唐揚げや、ハンバーグやそぼろ、生姜焼きなど、様々な料理を作ることができます。
また、グルテンミートというものもありす。これは、グルテンから作られたお肉の代替品で、カツレツやフライなどによく使われます。
セイタンとも呼ばれ、日本だけでなく海外でもとても人気があります。
また、私たちには馴染み深い、お麩も、グルテンから作られており、お肉の代わりに用いられることが多々あります。
お麩にもたくさん種類がありますが、中でも車麩はボリュームがあり、ステーキやカツなどの調理法で用いられることが多いです。
他には、おからもよくハンバーグに用いられたりしますし、高野豆腐も普通の豆腐よりも食べ応えがあり、カツなどに調理されることが多いです。
最近話題になった、氷こんにゃくも、こんにゃくを凍らせたことで、食感が肉っぽくなると利用している方も多くいらっしゃいます。

このように、肉の代替食品を使ったり、調理法を工夫するなどして、お肉を使わなくてもお肉料理と同じ満足感を得ることができます。
もし、大豆製品に飽きてしまった、ということがあれば、ぜひこれらを活用してレパートリーを広げて頂けたらな、と思います。

自然食品の玄米を食べること

マクロビオティックは癌の治療にも効果的と言われるほど近年注目されている食事療法です。
マクロビオティックと聞くと肉や魚を食べれないと思われがちですがそんなことはありません。
何かの食材を何かの食材の置き換えるというのがマクロビオティックの特徴です。

例えば一番やりやすいのは白米を玄米に変えるということだと思います。
玄米は美味しくないと思われていますが慣れてくると白米のように当たり前に食べることができるようになります。
基本的に体にいいものは美味しくないものが多いです。
しかしおいしいものばかり食べていては将来病気になったり不健康になることが想定されます。

食生活の見直しというのは本当に大切なことです。
将来の健康のためにもマクロビオティックはとても優れた健康療法だと言えます。
やるからには楽しむことが重要です。
いやだな美味しくないなと思いながら食べる食事ほど無駄なものはありません。
できるだけ楽しんで続けるということが健康にもつながりますし人生観も前向きになれます。
食事一つでこんなにも人は変わることができるということマクロビオティックは教えてくれるのです。

自分が始められることからでいいですし、マクロビオティックの食材は値段が高いので金銭的にも考えながら行うことがとても重要になってくると思います。
マクロビオティックの食材はインターネットで購入することをお勧めします。
店舗で買うよりもまとめて買えば送料も無料ですし、多少安く購入することができます。
自分ができそうなものを選んで少しずつ取り入れていくことが第一歩だと思います。

お菓子作りのバターの置き換えについて

マクロビの考えに基づき、お料理だけでなく、お菓子も作っていらっしゃる方も多いことと思います。

市販のお菓子には添加物がたくさん入っていて、やはり自分で作った方が安心できますよね。
しかし、パティスリーのお菓子に比べて、今ひとつコクが足らなかったり、風味が弱いなぁと感じたことがあるのではないでしょうか。
それは、パティスリーのお菓子はバターがたっぷり使用されていて、バターの芳醇なコクと風味がその美味しさのポイントのひとつとして重要な役割を果たしているからです。

マクロビではバターのような乳製品を使用しないため、風味が弱くなってしまうのも仕方がない部分もあります。
もちろん、バターを使用しないあっさりとしたお菓子も美味しくお腹にもたれない感じがして良いですが、これは個人の好みやその時の気分にもよると思います。

バターの代替として、オイルを使用することが多いと思います。
そのオイルの種類でもお菓子のコクの深さや風味に変化をつけられるので、使い分けしてみることをお勧めします。
オイルも種類が無数にあります。いきなりあれこれと揃えるのは大変なので、近場に売って手に入りやすいもの、自分が使用する頻度が高そうなものから揃えていくと良いと思います。

お菓子作りに使用するオイルとしてよく挙げられるのが、まずは太白胡麻油です。色もクセもなく、食材の邪魔をしません。あっさりとしたお菓子を作りたいときに向いています。

同じく使いやすいのが、おなじみの菜種油です。これも癖がない万能選手ですが、油の抽出方法や何番絞りかによって油の質が変わってくるので注意しましょう。圧搾一番搾りがおすすめです。

また、少し風味がありますが、米油も使いやすいです。風味があるということは、コクも少し感じられます。どんなお菓子にも利用できますが、米油だけあり、特に米粉を使ったお菓子と相性抜群です。

そして、近年話題の、ココナッツオイル。これはオイルの中でも香りもコクも強いです。ココナッツの甘い香りはお菓子にも合いますし、健康面でもとても優れています。
低温になると固まる性質があるので、冬場など寒い時期はは溶かさなければいけないという手間がいりますが、マクロビのお菓子にコクを出したい、という方には一番おすすめします。

これらは、どれもサンショップで手に入りやすいオイルです。
好みや気分、作りたいお菓子に合わせてマクロビを取り入れてみると、とても楽しいですよ。
ぜひ、健康的なお菓子作りを楽しんで下さいね。

マクロビオティック入門

マクロビオティックと言うと欧米由来のもののように聞こえるかもしれませんが、実は日本人が提唱したものです。
1930年頃、桜沢如一という日本人が、健康と長寿のための食事法として提唱したのがマクロビオティック。
桜沢氏は長い間病気に苦しみ、栄養学・食育に出会ったことで健康な身体になることができたというバックグラウンドを持つ、健康に対する思いが人一倍強い人物でした。

彼が提唱したマクロビオティックとは一体どんな食事法なのでしょうか?
桜沢氏は、食品には身体を冷やす作用を持つ陰性のものと、身体を温める作用を持つ陽性のものとがあると考えました。
この考えのもと、陰陽のバランスの取れた食生活を実現し、食を通して心身の健康を目指すのがマクロビオティックです。
具体的には、玄米や全粒粉製品を主食とし、野菜・豆類海藻類などを、皮を取り除いたりせずにできる限りまるごと食すのが良いとされています。
また、マクロビオティックの基本的な考え方として、地域のもの、季節ごとの旬のもの、自然農法によって生産されたものを食べることなどが推奨されます。

マクロビオティックは動物性食品や砂糖など特定の食品の摂取を厳格に禁じるストイックな食事法であると誤解されていることもしばしばありますが、必ずしもそうではありません。
あくまでも自然のものをバランスよく食べることで健康的に生きようとする考え方で、「病気の治癒のためには卵を食べてもよい」「少量の魚は食べてもよい」など、柔軟な解釈も広く受け入れられています。

そのため、初心者がマクロビオティックを取り入れてみることは決して難しいことではありません。
乳製品はダメ、動物性食品はダメ、と厳しく考えたりせずに、まずは普段の食事の一部を少しずつ変えてみることをおすすめします。
例えば、毎日砂糖入りのヨーグルトを食べているという人は、プレーンヨーグルトに果物を添えたり、ハチミツをかけて食べてみたりすることも、マクロビオティック的な食事への第一歩と言えるのではないでしょうか。

「過剰な糖分や添加物を避け、自然のものをバランスよく食べる」という基本的な理念さえ押さえれば、マクロビオティックは初心者にも手軽に始められます。
自身が食を通して健康体を手に入れた桜沢氏には、人々の健康に対する並々ならぬ思いがあったのでしょう。彼が提唱したマクロビオティックは、今や世界中に広まり、多くの人が実践しています。
あなたも是非、まずは普段の食事に小さな変化を加えることで、長年にわたって多くの人々が親しんできたこの食事法を試してみてはいかがでしょうか。

簡単に作れるマクロビオティック風の豆乳シチュー

簡単に作れるマクロビオティック風の豆乳シチューを紹介します。

まず材料は、人参と玉ねぎとじゃがいもとブロッコリーとコーン、それから豆乳玄米粉と塩と味噌です。

まず人参と玉ねぎとじゃがいもとブロッコリーを食べやすい大きさにカットします。
そして鍋に野菜と少なめの量の水を入れて火にかけて煮ていきます。
そして野菜が煮えたら、たっぷりと豆乳を入れてまた煮ます。
そして豆乳が温まったら、少々と味噌小さじ1~2杯くらい入れて味を調えます。
味噌を入れるとコクが出るので隠し味としておすすめです。
それからとろみを付ける為に、玄米粉と水を溶いたものを少しずつ鍋に入れてとろみを付けます。
そして最後に水切りしたコーンの缶詰を入れて出来上がりです。

コーンを入れたほうが甘味が出ますので、入れたほうが美味しいですし、見た目も彩りよくなるので良いです。
この豆乳シチューは、牛乳で作ったシチューよりもさっぱりした味わいですが、ちゃんと豆乳のコクや甘味があるので美味しいです。
そして人参や玉ねぎやじゃがいもの甘味やブロッコリーの旨みがスープに出ているので美味しいです。
そしてこの豆乳シチューが余ったら、カレー粉を入れてカレールーにしてカレーライスとして食べることも出来ます。
コクのあるカレーライスになって美味しいです。

豆乳は調整タイプのものよりも無調整タイプのものを使ったほうが、コクが出るのでおすすめです。
ぜひ作ってみてください。

砂糖との上手な付き合い方

食品には身体を冷やす陰性のものと身体を温める陽性のものがあるとするマクロビオティックでは、砂糖はきわめて陰性であり、血糖値を上げ身体に負担をかけるものであるとして、できる限り避けることを推奨しています。
現代の栄養学においても、砂糖は高カロリーで肥満やあらゆる病気の原因となり、依存性もあるとされていますから、なるべく摂取量を抑えたいものです。

しかしながら、お菓子はもちろんのこと、あらゆる料理において砂糖は欠かせない調味料でもあり、完全に避ける食生活を送ることはなかなか難しいでしょう。
砂糖には、適度に摂取すれば疲労回復やストレス解消の効果もあるので、上手に取り入れたいところです。

砂糖の摂取量を抑える方法の1つは、フルーツやメープルシロップハチミツなど、ほかの甘みのある食品で代用することです。
例えば、ヨーグルトを食べたいけれど砂糖なしのプレーンヨーグルトを食べるのは苦手だという人は、バナナやみかん、いちごなどの果物を加えて甘みを楽しんだり、ハチミツをかけて食べたりする方法もあります。
色々と試してみれば、思いがけずお気に入りの食べ方を発見できるかもしれませんね。

また、市販のお菓子を食べたいけれど、砂糖が入っていないお菓子を探すのがどうしても難しいという場合は、食べる量を減らすだけでもマクロビオティックな食生活に近付きます。
例えば「たけのこの里」が大好きでどうしても食べたいならば、箱入りタイプではなく少量ずつ小分けになったファミリーパックを買って一袋ずつ食べたり、ついついたくさん食べてしまいがちな袋入りのキャラメルコーンよりも個包装のカントリーマアムを選んでみるなど、一度に食べる量を減らす工夫をしてみてはいかがでしょうか。

お菓子やパンにもマクロビを取り入れる

マクロビと言えば、「動物性の食品を用いない」、「白米を玄米に変える」などをイメージされる方が多いと思います。
確かに、肉類や卵など、動物性のものを使用しないで作ったものはマクロビの基本として知られていますし、マクロビのお料理を頂くことが出来るカフェなどにいけば、ほとんどと言って良いほど、玄米雑穀米のご飯が出されることと思います。また、今からマクロビを始めようとしている方も、まずは玄米から始めてみる、という方も多くいらっしゃることと思います。
しかし、マクロビに慣れていない子どもや、旦那さんなどは、慣れるまでは苦労して食べているのではないでしょうか。

姿勢を正してマクロビを始めるのも良ことだと思いますが、もっともっと楽なところ、なじみやすいところから、マクロビを取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えば、子どもが食べるおやつや、毎朝食べているパン。
成長期である子どものために健康的なおやつをつくることも大切ですし、毎食毎食、玄米を食べるのもなかなか大変だと思います。そういうときは、マクロビ仕様のお菓子や、パンを作るのも良いかと思います。

例えば、白砂糖を甜菜糖に変えてみたり、甘酒を甘味料代わりに使用することもできます。
甜菜糖は、白砂糖に比べて血糖値の上がり方が緩やかであるため、とても体に良いとされています。
また、メープルシロップメープルシュガーなども甘み付けに用いることが出来ます。
砂糖を変えるだけ、これだけでも、大きなマクロビの一歩です。
パンだったら、小麦粉を米粉にし、バターはオイルで代用することが出来ます。十分味わい深く、美味しいパンを作ることが出来ます。

何から何までいきなり、本格的なものを一気に変え揃えなくても、できるところから、なじみのあるところから、ほんのちょっとかえるだけ、これが家族みんなでマクロビを苦痛に感じる長続きさせるコツだと思います。
まずはお子さんの大好きな今日のおやつ、明日の朝のパンから変えていってはいかがでしょうか?もっと

ホッとする味わいのマクロビ風野菜スープ

ホッとする味わいのマクロビ風野菜スープを紹介します。

まず材料は、キャベツ・ほうれん草・人参・玉ねぎ・じゃがいも・さつまいも・玄米、そして調味料はのみです。
作り方は全ての野菜を角切りにします。
ほうれん草は小さめに切ります。
ほうれん草以外の野菜と玄米を全て鍋に入れて、野菜がひたひたになるくらいまで水を入れて煮ていきます。
野菜と玄米が煮えたらほうれん草を入れて塩で味を調えれば、マクロビ風野菜スープの出来上がりです。

色々な野菜が入っているので野菜のうまみや甘味が凝縮されていて美味しいですし、玄米も入っているので体に良いマクロビのスープになっています。
さつまいもを入れることによって、さらに甘味が出ます。
じゃがいもはインカのめざめという品種のじゃがいもを使うと、より甘味と旨みが増して美味しくなりますのでおすすめです。

味付けはシンプルに塩だけしか使っていないので、野菜本来の味が楽しめます。
アレンジの方法は、オメガ3の脂肪酸がたっぷりと入っているフラックスオイル(亜麻仁油)えごま油、すったえごまを仕上げにかけたり、砕いた胡桃を仕上げにかけて食べても美味しいです。

人参のオレンジとほうれん草のグリーンと玉ねぎのホワイトとさつまいものイエローとパープル、そしてキャベツの薄いグリーンとじゃがいものイエローで色とりどりのカラーの野菜スープになっています。

見た目も綺麗ですし、栄養も豊富なので、ぜひ作ってみて欲しいマクロビ風スープレシピです。

白米よりも栄養豊富な玄米

マクロビオティックでは、白米ではなく玄米を食べるように勧めています。
玄米は固くてもそもそして食べにくいと敬遠されがちですが、白米よりも栄養価が高いのです

玄米とは精白していないお米のことです。

白米は精製してぬかや胚芽が取り除かれてしまいますが、精製されていない玄米にはこれらが残っています。この部分に栄養が豊富に含まれています。
玄米に含まれている主な栄養素は、ビタミンB1、ビタミンE、カリウム、食物繊維です。
ビタミンB1は糖質の代謝を促す働きがあります。白米の場合は白米に含まれる糖質の代謝のために、体内のビタミンB群が使われてしまいます。
しかし、玄米ならビタミンB1が含まれているので、体の栄養を奪いません。

ビタミンEには血流をよくしたり抗酸化作用があります。

血流がよくなることで冷えが解消します。抗酸化作用は老化の原因になる活性酸素から体を守ってくれます。

カリウムには体内の余分な塩分を排泄する働きがあります。

塩分の過剰摂取はむくみにつながりますが、カリウムが余分な塩分を排泄することでむくみが解消します。
食物繊維には便のカサを増やして腸の働きを活発にする、腸内細菌のエサになる、一緒に食べた糖や脂肪の吸収を穏やかにすると、といった働きがあります。
便通がよくなって体内の老廃物が排泄されると、肌がきれいになってきます。

このように玄米には健康にうれしい栄養が含まれています。
圧力鍋で炊いたり炊飯器の玄米モードで炊くと食べやすくなります。