もち麦の基本
もち麦は、穀物類の中でも一番食物繊維が多いと言われています。
近年、そんな食物繊維を摂る人の数が減ってきています。
そのせいで、便秘や痔などの症状に悩まされる人も非常に多いのが現状です。
食物繊維は便通を良くするだけではなく、腸内環境を整える働きがあります。
食物繊維にも二種類あって、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があるのですが、水溶性食物繊維の方が便通には良いとされています。
その中の一つに玄米が上げられます。
玄米は、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、消化機能を活性化する働きがあります。
要は、便意を促す効果があったり、便を柔らかくしてくれる効果があるので女性が悩みやすい切れ痔予防にもなります。
ですから、お米を食べる機会が多い方は、白米よりも玄米に切り変えたほうが健康的にも非常に良いです。
そんな玄米を超える食物繊維がたっぷりと入ったお米があります。
それが、ずばり「もち麦」なんです。
もち麦には食物繊維だけではなく大麦β-グルカンも豊富に含まれているので、血糖値の上昇を抑えたり免疫力を高める働きがあります。
なので風邪予防にも繋がり、冬恒例のインフルエンザ対策にもなります。
インフルエンザは年々掛かる人が増えてきています。
それは、生活リズムの乱れや睡眠不足、過労などが要因として上げられますが、食事がきちんと摂れていないのも原因の一つとされています。
よく糖質オフなんていう言葉も聞くように、β-グルカンを摂るとダイエットにも非常に効果的なんです。
30歳を超えたあたりから痩せづらくなったという方は是非もち麦を積極的に食べるようにしてみましょう。
食べずに痩せるよりも、ちゃんと食事を摂ってダイエットをするように心掛けて下さい。
食事を3食きちん摂り、健康的な身体づくりを目指すのが何よりのダイエットの近道なのです。
もち麦の種類と特徴
そんなもち麦にも種類があります。
一般的なもち米は、白くて水分量が多いためふっくらしているのですが、実は変わった色の物もあるんです。
それが、紫もち麦です。
名前の通り紫がかった綺麗な色をしています。
この紫もち麦の特徴は、アントシアニジンが入っていることです。
アントシアニジンって、馴染みがない言葉なので初めてお聞きする方も多いのではないでしょうか。
要は、ポリフェノールの一種で苦味が強い成分が入っています。
苦味と聞くと少し渋めのお茶のようなイメージが湧くと思うのですが、この渋みこそがお肌に良いんです。
実は、ビタミンCよりも濃度が高くアンチエイジング効果が期待されると言われているのが紫もち麦の良いところなんですよ。
紫もち麦を積極的に摂るならば、肌の老化を抑えるだけではなく、シミやそばかすなどの原因を沈めて皮膚の内部にまでビタミンが行き届くようになります。
つまり、紫外線対策に良い食べ物なんです。
春から夏にかけて紫外線の強さがグンと上がるので、季節の変わり目よりも早い段階の2月頃から紫もち麦を食べるようにするなら、どんどんと肌が若返ること間違いなしです。
早めのうちから綺麗な肌を目指して紫もち麦を摂り入れてみて下さい。
安全でおいしいもち麦
それでも、まずはもち麦からチャレンジしてみたいという方は、安全性を考慮した物を選ぶようにしましょう。
国産品の物もあれば、外国産の物もあるので迷うと思います。
どちらにしても「無農薬」の物を選ぶようにしましょう。
無農薬のほうが、安全且つアレルギーなどの症状も発症しにくいと言われています。
農家ごとに栽培方法が違うため、初めは国産品から試してみられることをお勧め致します。
道の駅などに行けば、お米の種類だけではなく作った人の顔写真や自己紹介などが書かれたポップも飾ってあるので、安心して購入できますし、何より無農薬の物を多く売っているのでどれを選んでも間違いないと思います。
袋の裏に詳しく説明が載っている場合は、信頼度が高い証拠です。
後は、売れているものは減りも早いですし在庫なしのブースもありますので、そんな点にも注目しながら購入してみるのはいかがでしょうか。
マクロビオティックともち麦
マクロビオティックという言葉をご存知でしょうか。
主に、3つの言葉に分類された用語です。
マクロは長い、ビオは命、ティックは術で、繋げると簡単に言えば「長く生きるための術」を学ぶ方法です。
そんなマクロビオティックは、ライフスタイルを中心に行なっていきます。
ライフスタイルに欠かせない物が、一日3食の食事をきちんと摂ることです。
マクロビオティックは長生きするための食事法を細かく行なっています。
主に、お肉などの脂肪分高めな食品を摂らずに、無農薬の野菜やお米などを中心に食べていくため、身体の健康に良いとされています。
実は、このマクロビオティックが日本発祥だというのには驚きでした。
名称からして外国のイメージが高いですよね。
遡ること明治時代に、石塚左玄さんという男性の方が始めた食事法なんだそうです。
その食事法が効果抜群ということで、メディアでも取り上げられる機会が増えました。
その甲斐もあって、瞬く間に世界にまで広まるようになりました。
そんなマクロビオティックともち麦には深い関係があります。
今、健康に良いもち麦を使った料理が流行しているんです。
例えば、その一つにうどんがあります。
うどんは麺類なので、糖分が高いイメージがあるかもしれませんが、実はうどんにはレタス一個分の食物繊維が入っているのをご存じでしたか。
レタスは水溶性食物繊維の部類に入るので、先程のもち麦の基本でも述べたように便通にとても良い野菜なんです。
それがうどんの中に含まれているということで、「もち麦うどん」なんていう商品も発売されています。
こちらがとても人気で、女性を中心に話題となっている商品なんです。
もち麦はアンチエイジング効果があるのに加え、うどんには食物繊維が豊富となれば買わない理由がないでしょう。
この機会に是非チェックしてみて下さい。
自然食品のもち麦を使ったおいしいおレシピ
そんなもち麦を使って、お家でも作れる簡単レシピをご紹介していきたいと思います。
お肌がプルプルになりますよ。
『もち麦リゾット』
〈材料〉2人分
- もち麦 2合
- 玉ねぎ 1/2
- ベーコン 2枚
- しめじ 1/2
- 国産水煮大豆 155g
- ニンニク 1片
- チーズ 適量
(調味料)
- オリーブ油 大さじ2
- トマト缶 一缶
- コンソメ 1個
- 醤油 大さじ2
〈作り方〉
- もち麦を炊いている間に、下準備です。
ベーコンと玉ねぎを2cm間隔に同じ大きさになるように薄切りにしましょう。
(同じ大きさの方が、歯ごたえが出て食感を楽しめるのでお勧めなんです。)
しめじは手で細かく裂いて下さい。
にんにくも細かくカットしておきましょう。 - 温めておいたフライパンに火が通ったら、オリーブ油を引き、細かく刻んだニンニクを入れて少し炒めます。
(この時は、弱火で炒めるようにするのがコツです。)
香りが出てきたら、玉ねぎ、ベーコン、しめじの順に入れて焼き色が付くまで更に炒めましょう。 - 火が通ったら、トマト缶を投入しグツグツと煮込んでいきます。
- 具材に味が染み込んできたら、イチビキ国産水煮大豆を入れましょう。
- 大豆が少しふやけてきたら、キューブコンソメを入れ蓋をして5分ほど煮込みます。
(中火がお勧めです。) - 炊けたばかりのもち麦を2,3回に分けて入れましょう。
(よくかき混ぜて、お米に色が付くまで煮込みます。) - 最後に隠し味に醤油を2回に分けて入れ、少しかき混ぜたらチーズを適量入れて完成です。
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