自然食品としてのはちみつの選び方

数ある自然食品の中でも「はちみつ」は大きな存在です。古代から珍重され、砂糖が生産される前の時代においては、貴重な甘味の源でした。近年も、精製された白砂糖の及ぼす危険性が説かれる中、その代替品として甜菜糖・きび砂糖・黒砂糖メープルシロップ、そしてはちみつを導入する方法が推奨されています。

ただ、はちみつの使用について懐疑的な意見が多いのも事実です。はちみつは蜜蜂が関与して作られるものなので、厳密に言えば動物性の食品であり、そこから摂取を好ましくないとする意見が厳密なマクロビオティック食や、ベジタリアン食を実践する方の中に多くみられます。

また、一方で市場に出回っている「はちみつ」が、実は砂糖水が混ぜられたものである場合も多いのです。業務用のはちみつなどには特にこの傾向が多いので、一般の飲食店ではあまり期待できません。またひどい場合だと、ミツバチに花の蜜ではなく、砂糖水を吸わせてはちみつを生産しているような、発展途上国のはちみつ工場すら存在するのです。こういった粗悪品の偽はちみつには、もちろんはちみつ本来の豊かな花々の味わいや、抗菌・消炎作用と言った効果は全くありません。

ですからあまりにも値段の安いはちみつには、自然食品としての価値はないと言えるでしょう。本当の自然食品としてのはちみつを買うためには、ある程度の出費は必要不可欠です。加熱処理のなされていないクリーム状のはちみつほど、自然に近い状態と言えますので、選ぶならリキッド状よりもぜひこちらを。そして生産者である養蜂家の名前がしっかりと明記してあるものを選んで購入しましょう。

【注意】蜂蜜は1歳未満の乳幼児には与えないでください。い。

混ぜて待つだけ 意外と簡単 味噌作り

自然食品店などに買い物に行くと、お味噌にもいろいろ種類がありますね。
塩分控えめだったり、すでにダシが入っていたりします。そんなお味噌を作るとなると、発酵させて手間がかかってというイメージがあるのではないでしょうか。
確かに味噌は、発酵させるので作るのに時間がかかります。しかし手間はそれほどかかりません。
味噌を作る過程は大豆をゆでて潰し、材料を混ぜて、寝かすというたった3ステップでできてしまいます。ジップロックで寝かせれば、少量から作れてしまう、意外とお手軽な調味料です。

市販のものは保存料が入っていたりして、添加物が気になるもの。
自然のものだけを使って、お味噌を自家製で作ってみるのも良いかもしれません。
よくある合わせ味噌の作り方をご紹介します。

材料は大豆米麹麦麴の4つです。手づくり玄米味噌セットもあります。

オーサワジャパン オーサワの手づくり玄米味噌セット(有機煮大豆・有機玄米麹使用)(樽つき)
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オーサワジャパン 手作り玄米味噌セット
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米麹は味噌の味に大きくかかわってきます。米麹を多くすると、甘味と旨味の強い味噌が仕上がります。麦麹を多くすると、味噌らしい茶色っぽい味噌になります。出来上がりから、一般的な合わせ味噌の色を出したければ、米麹と麦麹の割合を4:6にすると、出来上がった時から濃い茶色の味噌になります。

甘味を強く出したければ、米麹と麦麹の割合を5:5にするとまろやかな味の味噌ができます。
お味噌はもともと保存食なので、たくさん作って長く置いておくと味噌の色もだんだん濃くなっていきます。米麹を多めにしても、封を切ってから味噌樽の中に入れておけば、半年くらいで麦麹で色を付けたような味噌になります。もちろん、常温でも大丈夫です。
日の当たらない涼しいところにおいてください。

自家製味噌の作り方は茹でて、混ぜて、寝かすだけ。まずは大豆を茹でます。この時、ゆで汁は捨てずにとっておいてください。
茹でた大豆は潰しておきます。たくさん作る時は挽肉を作る機械を借りると楽です。お豆腐屋さんが近くにあれば、大豆専用の挽く機械があるので貸してもらうと楽ができます。
その後、大豆、塩、米麹、麦麹を混ぜます。混ざりにくいの混ぜやすいような固さになるまで、大豆の茹で汁を加えて混ぜます。

大豆の茹で汁は最初に加えて後から足すのですが、最初に加える茹で汁の量は少なく、後から加える茹で汁の量をたっぷりにするのがコツです。
大量に作る時は、臼と杵で餅つきの要領でこねてつきます。これでしっかり混ぜて、更に大豆も潰れます。

出来上がったものは樽に入れるのでも、袋に入れるのでもしっかり空気を抜くので叩きつけながら入れます。
味噌樽に入れる時は、底に嫌いな人の写真を貼っておくのがコツなどという笑い話もあります。
そうしたら、あとは発酵させるだけ。発酵はどうしても待たなければなりません。半年くらい置くのがおすすめです。
もちろんその間、何も手を加えなくてOKです。

分量はお好みですが、目安でたくさん作る時の分量を書いておきます。各家庭で量は調整してください。
大豆 1斗(13kg) 塩6.5㎏ 塩麹10枚 麦麹10枚 です。

自分や家族が口に入れる調味料。安心して使うために自分で作ってみるのも楽しいのではないかと思います。”

自然食品を食べることのメリットとは

自然食品を多く食生活に取り入れるようになると、健康面で色々な変化が起きます。心身の調子が良くなった、何だか体が軽くなった、等個人によって様々ですが、その主な原因のひとつには、それまで知らずに過剰摂取していた、食品添加物の負担軽減が挙げられます。

例えばお菓子を例にしてみましょう。今までコンビニで何気なく買って、小腹の足しにしていたお菓子をやめて、砂糖無添加・有機栽培のドライフルーツや、全粒粉パンにクリーム蜂蜜を塗ったものをおやつにしてみて下さい。

市販のお菓子類には、実は大量の白砂糖、そして食品添加物がたくさん入っています。もちろん食品なのですが、その中に含まれる添加物は体内に蓄積されていくことで肌荒れや胃腸トラブルといった不調を引き起こす原因になります。また、精製された白い砂糖は甘いだけの麻薬のようなもので、一時の至福感を味わえますが栄養価として見るべきものは何もありません。継続して食べることでどんどんやめられなくなっていき、さらには神経の異常興奮などの問題を起こす原因となるので、本来ならば細心の注意・制限とともに摂取しなければならないのです。

こういった精製食品の負担から解放され、自然本来の形により近い自然食品で食生活を補うようになれば、体が本来持っていた能力が回復し、どんどん力強くなっていくのがわかります。慣れないうちは「物足りない」と感じられるかもしれませんが、次第にそのシンプルかつ深い食材としての旨みがわかるようになっていくでしょう。食べることは生きることであり、その楽しみをより深く味わうために、自然食品の導入をおすすめします。

【注意】蜂蜜は1歳未満の乳幼児には与えないでください。

玄米&野菜丸かじりで、マクロビオティック入門!

マクロビオティックという食生活のスタイルをご存じですか?全世界が肉や脂肪分を過剰摂取しがちな、欧米的な食のスタイルになりつつある傾向ですが、ここに反旗を翻して「本当に体が必要とするもの」を自然な取り方で摂取し、体本来の健康な力を取り戻そう、という動きです。

こんな風に書くと身構えられてしまいそうですが、要するに栄養価がスカスカになるまで精製されてしまった食品ではなく、できるだけ素の状態で食材を取り込み、そこにある栄養をとことん吸収しましょう、という食べ方です。厳密には、肉や魚といったたんぱく質を忌避する方法もあるのですが、ベジタリアン食やヴィーガン食に抵抗のある方も多いですから、ここでは少しだけ「なんちゃってマクロビ」食を見てみましょう。

例えば日本人の主食たるお米ですが、精製された白米ではなく、玄米雑穀に切り替える方法が提唱されています。とは言っても食べなれていない人に、いきなり全・玄米食はかなりきついもの。初心者には、白米に一割ほど、玄米やなどを混ぜ込んで炊く方法がおすすめです。慣れてくると、雑穀それぞれの味わいがよくわかるようになり、美味しいものですよ!

また、野菜は皮の部分をむかずに、丸ごと食べるのがおすすめです。にんじんなど、実は外皮の部分にこそ、高濃度の栄養が集中していることが多いので、ここを捨ててしまうのはもったいないのです。農薬の心配がない、有機栽培の野菜は少々割高に感じられるかもしれませんが、マクロビオティックを実践して全部食べきれるのであれば、俄然経済的にもコスパが良くなってきます。ご近所の農家さんに直接話ができるのであれば、ぜひ農薬使用の有無を聞いてみましょう。まずは自分の好きな食材から、少しずつこだわって楽しいマクロビオティック食を展開していきましょう!

白米と玄米の違いとはどこにあるのか?

白米玄米という2つの種類のお米がありますが、この2つは何が違うのでしょうか?
どちらも私たちの生活に馴染みがあるものですが、実は栄養価に歴然とした違いがあります。

白米というのは玄米から作られたものになりますが、玄米が持っているメリット部分をそぎ落としたものと見ることもできるのです。
玄米には元々食物繊維などが多く含まれていることで有名なので、そういった部分に着目して、お米はあえて玄米を食べているという人もいます。
その食物繊維は白米では得られないのか?というと、ほとんど得られないのです。
ここが大きな違いになります。玄米に豊富に含まれている食物繊維は、白米にはほとんど入っていないので、栄養価の違いというのはこういったところになります。
玄米を精米する過程で、玄米に含まれている食物繊維などは消えてしまっているのです。
玄米が健康や美容において注目されている理由はここにあるのではないでしょうか?
白米では得られないメリットが玄米にはあるということになります。
だから、健康や美容目的でお米を選ぶならば玄米が良いとなりますし、そうじゃないのならば玄米でも白米でもどちらでも良いのではないか?となります。

玄米と白米は細かく見ると大きな違いがありますから、そういったところを理解したうえで普段食べていくお米を決めていくと良いのではないでしょうか?
恐らく多くの人はお米をほぼ毎日食べていると思うので、毎日食べるものだからこそ、お米選びは重要なのです。

食べやすい発芽玄米

健康的な食生活を心掛けるには農薬、添加物などの心配の少ない自然食品を摂ることですが、基本は主食であるお米にこだわることでしょう。
栄養価から考えると玄米ですが、少し癖があり食べにくいのが難点です。
そこでおすすめなのが発芽玄米です。

発芽玄米に白米より多く含まれている栄養素は食物繊維、ビタミンE、マグネシウム、カルシュームなどのミネラルが多く含まれています。また白米から摂取するのが難しいフェルラ酸、オリザノール、GABAなども多く含まれています。
さらにPSGと呼ばれる新機能成分が研究過程から発見され、中性脂肪や基礎代謝の改善にかかわり、体脂肪のつきにくい体づくりに効果があります。
いくら体に良い食品と言っても価格が適当で、何よりの毎日おいしく食べられなければ長続きしません。

発芽玄米をチャーハン、カレー、お茶漬けなどにも普通に使えて便利です。また冷めてもおいしいのでお弁当にも詰められます。
他にも今はやりのグラノーラ フルーツやそのまま食べられる朝食バーなどの加工品もあり、発芽玄米と変わらない栄養素が含まれています。

食べる?食べない?年越しそば

年越しそばといえば日本の伝統的な年末年始の習慣ですよね。とあるアンケート調査によると、今年年越しそばを食べる予定だと答えた人は約8割だそうです。これを多いと取るか少ないと取るかは人それぞれでしょうが、少なくとも大多数の日本人に親しまれたイベントであることは間違いないですよね。そんなそばは意外に栄養が豊富なことで、近年改めて注目されています。

その栄養の一つが、ポリフェノールの一種であるルチン。ポリフェノールというとどうしても赤ワインやカカオなど色が濃い食材をイメージしてしまいがちなので、そばが?という気がしませんか?ルチンは血圧を下げたり毛細血管を強化し、血液の流れを良くする効果が認められています。

またポリフェノールと同じく美容に欠かせないビタミンB群も見逃せません。実はこのルチンやビタミンB群が豊富な希少な麺類として、海外でも人気を集めているのです。海外で主に食べられる麺類といえば小麦が原料のパスタや、米が原料のビーフンなどです。しかしそれらの食品は炭水化物がほとんどで、そばのような栄養はほとんど含まれていません。欧米を中心に人気が広がっているグルテンフリー(小麦を抜いた食事療法)で、パスタの代替品として注目を集めるのも納得ですよね。

そんなありがたい栄養がたっぷりのそばですが、ちょっと惜しい点もあります。それはルチンは水に溶けやすい性質のため、普通にゆでてゆで汁を捨ててしまうとルチンも失われてしまうのです。そのため可能であればゆで汁も利用するか、よりルチンが多く含まれた韃靼そばを食べるようにすることをオススメします。韃靼そばはやや苦みがあるので好き嫌いが分かれそうな味ではありますが、薬味をたっぷり使えば食べやすくなります。

日本の伝統的かつ日常的な食材でありながら、海外からも注目されるようになってきたそば。今年はその栄養にも注目しながら1年の締めに食べてみてはいかがでしょうか。”

年末年始は自然食品うこんで肝臓の機能をサポート!

年末年始は、お酒を飲んだりごちそうを食べたりするイベントが目白押しです。クリスマスパーティーや忘年会、それにお年始の宴会などに楽しく忙しい日々が続きますが、同時に胃腸をゆっくり休める暇もなく、来る日も来る日もキャパシティをオーバーぎみ…そんな風に、内心げっそりしてしまっている方も多いかもしれません。

こんなパーティーシーズンの年末年始に、強い味方となってくれる自然食品があります。それは「うこん」。英語ではターメリックともよばれ、カレーの黄色い色とスパイシーな風味の元になっている植物です。一見するとしょうがのようで、根の部分を乾燥させたりして利用するものです。

このうこんには、非常に強い肝臓のサポート作用があります。うこんの黄色味はクルクミンと呼ばれる成分で、抗酸化・がん予防・血糖値やコレステロール値を下げる作用を持っています。このクルクミンが、普段以上の過多な飲食、特にお酒に疲れてしまった肝臓の機能を回復させるのです。

うこんを効率的に摂取するには、国産うこんを利用したサプリメントやドリンクなどが多く出回っています。沖縄の特産品であるウコン茶にも、同様の肝臓機能サポート機能があるのでおすすめです。

また、自分で作る食事にて肝臓サポートを施したいと言う場合は、やはりカレーの出番でしょう。これを機会に、カレーライスをルウではなく。スパイスから作ってみるのも一興です。少しさらさらとしたテクスチャーのカレーになりますが、野菜をたっぷり入れて風味豊かに仕上げてみましょう。食欲も進む一品となります。

また、これらウコン粉末をスパイス状態で入手することができたら、他のお料理にも幅広く使ってみましょう。フランスのお鍋料理である「ブイヤベース」、スペインの炊き込みご飯「パエリア」は、どちらも元々はサフランスパイスを使用します。実はこのサフランスパイスの黄色味にもターメリック同様クルクミンが豊富に含まれており、肝臓強化メニューとしては最適です。

ただ、サフランは非常に希少価値が高いため、お値段が張るのが難点です。このサフランを、ターメリックパウダーで代用しても肝臓強化機能は全く見劣りしません。色味も綺麗に仕上がるので、ぜひ利用してみましょう。また、これらのメニューにはぜひあさりやえびなどを入れましょう。これら魚介類にはタウリンと呼ばれる成分が豊富ですが、こちらもクルクミン同様肝臓の機能をサポートしてくれます。うこん(ターメリック)と魚介類のダブルサポートで、美味しく健やかに年末年始を乗り切りましょう!

より安全な食を求めるならば自然食品が良い

食に対しては安全なものを求めたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
安全な食品というものに関して言えば、自然食品というものがあります。

これは農薬や化学肥料をできるだけ使用しないで育てられたもので、野菜などが該当することが多いです。
大根、きゅうり、ジャガイモ、ブロッコリーなど、いろいろなものが該当します。
ただ、自然食品に関しては安全性はそれぞれで異なる場合が多いです。
というのも、農薬や化学肥料を全く使っていないとは言えない場合もあるからです。
自然食品は通常の食品よりは使用量が少ないとは言えるものの、全く使っていないのか?少しは使っているのか?少しは使っている場合にはどれくらい使っているのか?で違いがあるということです。
ただ、通常の食品と比べたら使用量が少ないというのはありますから、通常の食品と比べたら自然食品は相対的に安全性が高いと言えます。
したがって、絶対的な安全を保証するものと考えている人がいたら、それは間違いですけど、少しでも安全なものの方が良いと思っている人にとっては、自然食品を選ぶと良いとなるのです。そして、自然食品の中でも安全性がより高いと思われるものを買って、食していくのが良いということになります。

自然食品の安全性の意味については、もしかしたら誤解している人がいるかもしれませんが、絶対的に安全なわけではないですし、商品によって安全性のレベルは多少なりとも変わってくるというのは知っておきましょう。