洗剤なんてどれも一緒でしょなんて思われるかもしれませんが、実は普段何気なく使っている洗剤にも、さまざまな種類のものがあるのです。
まず、一般的に市販されている洗濯用洗剤は、合成洗剤と呼ばれるタイプのものがほとんどです。
合成洗剤は、一説には、第一次世界大戦中に、ドイツで開発されたとされ、石油や油脂などを原材料として科学的に合成された洗剤のことを指します。合成洗剤は水溶性に優れ、洗浄力も高く、石鹸カスなども出ないため、家庭用洗濯機の普及に伴って広く家庭を中心に使われるようになりました。合成洗剤は、安価で大量に生産可能で、洗浄力にも優れています。ですが、その反面、さまざまな問題点も指摘されています。まず、動物性の無添加洗剤と違い、排水後、自然に分解されるまでに時間がかかるため、河川や海などに分解されずに流れ込み、水質汚染の原因になるということが指摘されています。また、洗浄力を高めるために用いられる化学物質により、肌荒れやアトピー性皮膚炎を引き起こすおそれもあり問題視されています。
一方の無添加洗剤はどうでしょうか。無添加洗剤は一般的に動物性や植物性の天然の油を成分として使用しているため、環境にやさしく、合成洗剤と違って水質汚染の原因になりません。また、天然由来の成分は、肌にもやさしく、肌トラブルの原因となることも少ないといいます。このように比較すると、無添加洗剤はいいところばかりのようですが、洗浄力という面で見ると、それを追求した合成洗剤の方に分があるようです。ですが、そもそも洗濯が健康的な生活のために行うものだとすれば、肌に優しく、環境も汚染しない無添加洗剤を使うことは賢い選択といえるのではないでしょうか。以上です。
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