おいしく食べるための玄米の洗い方

玄米の世間における評価というのは、大体「健康的だけど美味しく食べられるものじゃない」が通念となっています。
しかしそれは、玄米の基本的な特徴を理解していないためであり、処理如何で十分に美味しく食べられるのです。

では何故「美味しく食べられるもの」であるのに、世間の玄米の「味」に関する評価は低いのでしょうか?これには「洗い方」に秘密があるのです。

おおよそ世間では、玄米の洗い方は白米と同じく釜で水洗いを2~3回して炊き始めると思います。
実はこれでは、玄米の汚れというのはほとんど落ちず、汚れたまま炊き上がってしまうのです。
ということは、その玄米の汚れを出来るだけ除去する洗い方はが求められるということになります。

では、具体的にどのように洗うかなのですが、これに関してはいつもの白米の洗い方にひと手間加えるだけです。
通常、釜に水を入れて米を回転させつつ揉むようにして洗うのが白米ですが、玄米の場合は米自体を両手で拝むように擦り合わせるのが正しい方法となります。

数回行えば、水に浮き出る凄まじい汚れにびっくりする筈です。
その他のサイト等では、水に浸しておくだけで良いと記述されていることがありますが、それでは玄米に付着している残留農薬を除去することはできません。

米は、殻のようなものが付いた「もみ」、その内側に「玄米」、そして玄米皮の中に「白米」という順で構成されていますが、農薬はどうしても「もみ」を透過して玄米にたどり着いてしまいます。
それを除去するためには、米を擦り合わせるのが最も効率が良いのです。