自然食品店にも多くの種類のお味噌が置いてあります。
白味噌、赤味噌の違いだったり地域の違うものなどお味噌だけで数十種類も置いてあるお店も見かけます。
なぜこんなにもたくさんの種類のお味噌が置いてあるかというと各家庭の好みのお味噌に違いがあるからだと思います。
売れないお味噌はお店でも販売はしたくありません。
しかしこれだけお味噌の種類が多いということは好みが皆バラバラなのだということの表れだと思います。
一般的に北海道や東北地方などの冬の寒さが厳しい地方では辛味噌が主流になっています。
反対に九州、中国地方などの暖かい地方では甘味噌が主流になっています。
特に九州地方では醤油でさえ甘いというのですから地域により味の好みが様々だということが理解できます。
そして地域の名前のついた味噌の種類だけで20種類くらいあります。
また原料にも違いが見られます。
大きく分けると米で作られた米味噌、豆から作られた豆味噌、麦から作られた麦味噌など原料にも地域によりこだわりが見られます。
ほとんどの地方のお味噌は米で作られているものが多いですが、中部地方は豆で作られていて、九州地方は麦で作られているという特徴があります。
全国各地でその地域に適した味噌を使用しているため旅行先などでお味噌汁が美味しかったりまずく感じたりするのはやはり味噌の好みのせいなのだと思います。
自分の慣れ親しんだ味噌というものは舌に染みついているものなのです。
そしてお味噌汁の味噌の濃さなども地域により変わってきています。
北海道でよく使われているお味噌は米味噌の辛口です。
塩分が少なめで比較的誰にでも受け入れられやすいお味噌です。
東北地方でも同じく米味噌の辛口です。
東北地方ですと仙台味噌を筆頭に会津味噌、秋田味噌などがあります。
秋田ではきりたんぽにお味噌を塗って食べるという風習もあります。中部地方でも米味噌の辛口が使われています。
中部地方は味噌の生産量がトップクラスのため中部地方で作られているお味噌はどんな料理にもアウト言われています。
サバの味噌煮、野菜炒めなどにもお味噌が使われています。
関東地方では麦味噌の辛口が使われています。
江戸甘味噌というのが有名なお味噌です。
甘みが強いので味噌田楽などによく使われているお味噌です。
東海地方では八丁味噌が有名です。
味噌カツ、味噌おでんなど一般的な料理にお味噌をかけたり入れたりすることが多い地域です。
それよりも南の地域は麦味噌の甘口が使われています。
もつ鍋にお味噌を入れるところもあるようです。
このように地域により料理の調味料にも違いがあります。旅行に行った際にはぜひお味噌を使った料理を食べて見るとその土地の傾向がわかるかと思います。
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