- ブイヨンとコンソメの違い
コンソメは野菜と肉を煮て作ったスープのことです。
もともとはフランス料理で「コンソメ」はフランス語で「完成された」という意味があります。
その名の通り透き通った姿がきれいな美味しいスープです。
現在はキューブタイプの調味料などによって一般家庭にも浸透しており、手軽に使われています。ブイヨンもコンソメと同じくキューブタイプの調味料として販売されているため、違いが分からない方もいるかもしれません。
ブイヨンはだしであり、肉や野菜・魚などを長時間煮込んで作られるさまざまなスープの基本となるものです。
英語圏ではスープストックとも呼ばれています。
同じようにソースやシチューの基本となるものをフォンと呼びます。コンソメはブイヨンをベースにさらに肉や野菜を加えて煮込んだものになります。
日本食で例えるとよく分かるかもしれません。
ブイヨンは味噌を入れる前のだし汁であり、コンソメは味噌を入れた味噌汁です。
コンソメは名の由来のとおり完成されたものです。 - ブイヨンを使ったおいしいだしのとり方
ホテルオークラ神戸の総料理長・中田シェフが家庭向けに考案した野菜だけで簡単につくれるブイヨンのレシピをご紹介します。ブイヨンは主にフランス料理で使われるだし汁のことです。
中田シェフによるとちょっとしたポイントをおさせるだけで野菜のうまみがたっぷりと詰まった美味しいブイヨンが作れるようです。
中田シェフが考案したブイヨンの材料は、野菜で残った野菜くずだけです。
たまねぎ、にんじん、キャベツ、大根、かぼちゃ、セロリ、きのこ類など何でもOKです。調理のポイントは火の入れ方にあります。
野菜は水と一緒に冷たい状態の鍋に入れてそこではじめて火にかけます。
水からゆっくりと煮込むと野菜のうまみたっぷりの美味しいブイヨンが作れます。ちなみに沸騰したお湯に野菜を入れると野菜に含まれるたんぱく質が固まってしまうためうまみが出にくくなるようです。
できあがったブイヨンはポトフ、カレー、リゾット、スープ、ハヤシライスなどどんな料理にも水の代わりとして使えます。
ブイヨンを使うと料理のうまみがまして味わい深くなるそうです。
- 日本でブイヨンを作るうえで意識したい「水」
ブイヨンを作るうえで重要になってくるのが水です。
日本の水とヨーロッパの水には大きな違いがあり、水に含まれているマグネシウムやカルシウムの含有率によって水の硬度が代わってくることはご存知かと思われます。
マグネシウム・カルシウムの含有率が高いと硬水・低いと軟水になるのですが日本の水は軟水が多くヨーロッパの水は硬水が多いのです。
この水の高度は出汁にも影響し、和風出汁は軟水に適しているといわれています。
本格的にこだわる場合であれば、硬水を用意しておきたいところです。
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