夏のお料理はできるだけ手を抜きたいもの。
冷めてもおいしくて作り置きができるナムルは、冷蔵庫にあると、あと1品というとき重宝します。
材料はなんでもよくて、それこそ残り野菜でかまいません。
生で食べられる野菜ならすべてO.K.。
おすすめは、ぜんまい、豆もやし、春菊など。切干大根もいいですね。
基本はすべて、蒸すか茹でるかした食材を、ごま油ベースのドレッシングで和えるだけです。
硬い食材は千切りに、あとの食材は適当に食べやすく切り、茹でるか蒸すかして火を通したら(めんどうならレンチンでO.K.)、おろしにんにく、おろししょうが、すりゴマ、長ネギのみじん切り、それにゴマ油を各同量混ぜ合わせたものを倍量のおしょうゆでのばしたものでよく和えます。そしてしばらく味をなじませれば完成です。
コツとしては、火を通した食材の水気をよーく切ること。水切りが甘いと、和えたあとで食材から水分が出てきて水っぽい仕上がりになってしまいます。ぜんまいやにんじんなど歯ごたえのあるものは、茹でるのではなく少量のごま油で炒めるといいでしょう。また、作ってから食べるまでにある程度時間がある場合には、あらかじめ少量のドレッシングでさっと和えておき、食べる直前にドレッシングを追加してしっかりからめると味がぼやけません。
色どりを考えて、緑色のもの(ほうれんそうや春菊などの青菜)、赤いもの(にんじん)、黒いもの(ぜんまい、ひじきなど)、白いもの(もやし、切干大根、たまねぎ)を各色作って盛り合わせれば、結構見栄えのする前菜になります。
そしてナムルのドレッシングは自在に応用できます。カレー味にしたり、ゆずこしょう味にしたり、すりゴマをやめてクレイジーソルトを主役にしたり。レモンやお酢を足すのも夏っぽくていい感じです。まずは基本のドレッシングで最初のナムルをあえておき、次に残りのドレッシングを小皿にとりわけ、薬味やお酢を足しながら、次々と味を変えていくと色んな味のナムルが一度にできます。
ナムルは他のお料理にも応用できます。
たとえば、春雨、わかめ、豆腐などを加えて中華スープの具に。
あるいは、ご飯に各色のナムルをきれいに盛り広げてビビンバに。
こまかく刻んだナムルをスープと水溶き片栗粉であんにすれば、あんかけチャーハンやあんかけ丼があっという間にできあがります。
マクロビオティックを意識するなら、ビビンバやあんかけ丼に玄米ご飯を使いましょう。
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