奄美ウコンの無添加カレーで作る、ゆるマクロビカレー2種

島おこしから生まれた「奄美カレー」

我が家のカレーの定番は「奄美カレー中辛」です。

カレーといえばあの黄色、ウコンの色ですね。
ウコンはほとんどがインドなどからの輸入品だと思いますが、「奄美カレー」はその名のとおり奄美大島で栽培されたウコンのみを使用しています。

昭和60年頃、島おこしで何かできないかと考え生まれた商品だそうです。
「奄美カレー」で使われているウコンは無農薬で栽培されたもの。生産者の四元さんが農薬の汚染がない土地を探し、山岳部の土地を開墾して作り始めたものです。

ふつうカレー粉にはパウダー状のウコンが使われていますが、「奄美カレー」は生のままのウコンを使用しています。
ウコンなど25種類の香辛料が使われていますが、もちろん添加物はなし。安心できる材料のみで作られています。

この「奄美カレー」にはポークエキスが入っていますがゆるマクロビなので、そこらへんは「まあいいか」ということで使っています。
カレーに入れる具はすべて植物性のものなので、このポークエキスがないと、少しコクが足りないかもしれません。

本場インドのカレーは、ギーなどの乳製品は使っても、肉や魚は使っていません。牛脂やラードももちろん使っていないでしょう。
それでもあれだけコクがあって美味しいのは、スパイスと油を上手に使って、野菜のうまみを存分に引き出しているからなんだと思います。

インドの主婦から見たらほとんど手抜きですが、野菜だけで本当に美味しいカレーができます。

秋になったら、やっぱりこれ!「きのこカレー」

秋になるときのこが美味しいですね。だからきのこたっぷりのカレー。
大量の玉ねぎ、にんにく、じゃが芋、にんじん、そして主役はきのこです。舞茸は必ずいれますが、他にしめじやエリンギなど、その時あるもので。最低でも2種類は入れます。

材料と作り方は以下のとおりです。

材料(6~8皿分)
奄美カレー1袋(200g)、玉ねぎ6~8個、じゃが芋4~5個、にんじん2本、舞茸1パック、しめじ1パック、エリンギ1パック、オリーブオイル

作り方

  1. 薄くオリーブオイルを引き、薄切りにした玉ねぎを飴色になるまでよく炒める
  2. 薄切りにしたにんにくを加えて香りがでるまで炒める
  3. 乱切りにしたじゃが芋、にんじんを加えて炒める
  4. きのこも全部加えて炒める
  5. 水6~7カップを入れて煮込む
  6. 材料が柔らかくなったら、一旦火を止め、奄美カレーを入れる
  7. 再び火にかけ、弱火で煮込む

「奄美カレー」1袋で使う玉ねぎは6~8個。これくらい多いほうが美味しくなります。玉ねぎはとにかく飴色になるまでよく炒めるのがコツです。肉や魚が入らないので、これがすごく大事。

前は1時間位かけて炒めていましたが、ある時、途中で大さじ1杯位の水を足すと、玉ねぎが早く飴色になることを知りました。
水分がなくなったら、また大さじ1杯の水を足していってやれば、15分位で美味しそうな飴色の玉ねぎができます。

少しだけ塩をかけるという方法もあります。塩の浸透圧により玉ねぎの水分がより早く抜けていくので、短時間で飴色になるというわけです。

玉ねぎの後に加えるにんにくは、擦り下ろして後から加えても良いと思います。

いつかテレビでグッチ裕三さんが、きのこは汁が出てくるまで炒めるのが美味しくするコツだと言っていました。
確かにきのこはよく炒めたほうが、エキスがでて美味しくなる気がします。

カレーに限らず煮込み料理は、ご存知のとおり火を止めて少し時間をおいたほうが味が染みて美味しくなります。

以前の「奄美カレー」には、小さな袋に入ったカレー粉みたいなものが添付されていましたが、いまは付いていません。
お好みによりますが、カレー粉やガラムマサラを加えると、さらに美味しくなります。
私は、野菜を炒めているときに純カレー粉を加えて、カレーの香りを引き出します。

彩りもきれいな「秋ナスとトマトのカレー」

秋に美味しい野菜といえばナス。油との相性もよいので、マクロビでもボリュームのあるカレーとなります。

材料(6~8皿分)
奄美カレー1袋(200g)、玉ねぎ6~8個、ナス4~5本、にんじん2本、トマト中2個、舞茸1パック、オリーブオイル

作り方

  1. 薄くオリーブオイルを引き、薄切りにした玉ねぎを飴色になるまでよく炒める
  2. 薄切りにしたにんにくを加えて香りがでるまで炒める
  3. オリーブオイルを少し足して、1㎝幅の輪切りにしたナスと乱切りにしたにんじんを加えて炒める
  4. 舞茸も加えて炒める
  5. 一口大に切ったトマト半量と水6~7カップを入れて煮込む
  6. 材料が柔らかくなったら、一旦火を止め、奄美カレーを入れる
  7. 再び火にかけ弱火で煮込み、最後にもう半量のトマトを加えて、1分程煮込む

トマトは2回に分けて入れたほうが、見た目も良く食感も残るのでおすすめです。
舞茸を入れましたが、きのこであれば何でも良いと思います。きのこが入るとうまみが増すので、カレーには必ず入れています。

干ししいたけのうまみ成分としてよく知られているのがグアニル酸ですが、これは干すことで生まれるもの。生のきのこのうまみ成分はグルタミン酸です。グアニル酸が加わるともっと美味しくなるので、料理の前に少し天日に干すと2種類のうまみ成分が生まれ、いいかも知れませんね。

トマトもグルタミン酸がたっぷり含まれています。さらにアスパラギン酸も含まれているので、相乗効果でより美味しくなります。できれば完熟のトマトがいいですね。

主役のナスはちょっと厚めに切ったほうが、よりボリュームがでます。にんじんは入れても入れなくても良いかも。お好みでズッキーニやパプリカなどもおすすめです。

実は手抜きできるマクロビ

「野菜だけなんて美味しくないに決まってる」と思う人もいるかも知れませんが、まずは試してみてください。
肉なしでも十分満足できる美味しさですよ。
インド料理の奥深さとはまた違うけれども、短時間でも野菜の滋味たっぷりの美味しいカレーです。まあ「奄美カレー」のおかげもありますが…。

マクロビは手間がかかりそうと思っている人も多いと思います。実際、ふつうはインスタントものを使わないので、お出汁をちゃんと取ったりする必要はあります。
でも、昆布と干ししいたけを水に漬けておくだけでも良い出汁は取れるし、火にかけるにしても、思ったより短時間で簡単にできます。

香辛料を挽くところから始まるインド料理より、マクロビ和食のほうが手間も暇もかからないのではないかと思います。

マクロビオティックは食養生の側面もありますが、環境を守り、平和な世界を築いていく思想という側面こそが本来のものです。
その三大理念は、「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」です。

食養生からみると、「身土不二」はその土地のものを食べる、「一物全体」は一つのものを丸ごと食べる、「陰陽調和」は暑い時は陰性のものを、寒い時は陽性のものを食べるということです。
ざっくり言うと、「その土地で穫れた季節のものを、皮も種もとらず丸ごと食べる」。
だから皮も剥きません。これだけでも結構手抜きできます。
動物性のものを使わないので臭いがつかず、油も少な目なので、洗い物もラクです。
忙しい人にこそおすすめです。

「奄美カレー」を使った秋カレー、是非作ってみてください。

自然食品のお店サンショップのおすすめ

風と光 奄美カレー 中辛 180g(6皿分)

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奄美大島の島おこしのシンボルとして、特別に無農薬栽培されたうこんをパウダーにせず薬理効果の一段と高い「生」で使用。その生うこんをベースに、こだわりの原料を使用し、人工的添加物、味付けを加えることなく作られたカレールーです。牛脂・牛エキス、合成食品添加物は一切使用していません。小麦粉は北海道産(ホロシリ)を、砂糖は奄美大島の隣、喜界島産を使用。その他厳選された原料を使用し、保存料・合成着色料は一切使用しておりません。