生産者紹介 平田産業

安心安全な菜種を求めて

菜の花畑に 入日薄れ 見渡す山の端霞ふかし…唱歌「おぼろ月夜」に歌われた春の風景です菜種はかつて日本各地の農村で栽培され、地元の搾油屋さんで炒って搾って菜種油となり、家庭の調理油として広く庶民に使われてきました。
平田産業の創業は1902年、菜種の特産地だった福岡県筑後平野の一角に搾油業を興し、1929年から本格的に「純正ナタネ油」の製造販売を始めました。かつてはすべて国産菜種を使っていましたが、国産原料の確保が難しくなり、1967年頃から主にカナダ産菜種を使用。1996年、カナダで遺伝子組み換え(GM)菜種の商業栽培が始まったのを機に、オーストラリア産100%に切り替えました。
現在は南オーストラリア州の非遺伝子組み換え菜種を輸入しています。ムソーの「純正なたねサラダ油」は、このオーストラリア産非遺伝子組み換え菜種だけを使った圧搾番搾りのサラダ油です。

国産菜種の搾油を再開

一方で、社長の平田繁實さんには「いつか再び国産の菜種油を作りたい」という思いがありました。国産原料が安定的に手に入る日を待って2010年、たきかわナタネ生産組合(北海道滝川市)、平田産業、ムソーがともに手を取り、滝川産の純国産品種キザキノナタネを限定使用した「国産なたね油」が発売されました。焙煎菜種の香りと琥珀色をそのまま残した、まろやかで重厚な風味の菜種油です。

国産なたねサラダ油の歩み

滝川の生産者が丹精こめて育てた国産菜種を手にしたとき、平田さんにはもうひとつ夢が生まれました。「この菜種でサラダ油も作りたい」。今の若い方はサラダ油で育っています。国産の菜種油をいつもの油と同様に使っていただくには、くせがなく使い勝手のいいサラダ油にするのがベストだと考えたからです。こうして2011年4月、「国産なたねサラダ油」がムソーから発売されました。
このたび、さらに国産菜種油のユーザーを広げるために、大容量の「国産なたねサラダ油PET910g」を新発売します。この取り組みが、お客様の健康づくりに貢献するとともに、日本の自給率アップの一助になればと願っています。

圧搾一番搾り、丁寧に湯洗い

まず菜種を蒸して焙煎し、機械の圧力をかけるだけの圧搾一番搾りで搾油します。石油系溶剤のヘキサンで処理していないので安全性はもちろんのこと、酸化しにくいのもうれしい点です。
搾った原油に食酢を加えてガム質などの不純物を沈殿させ、次に約70℃のお湯で湯洗いをし、水と油が分離する力を利用して不純物を取り除いたのが「国産なたね油」です。
国産なたねサラダ油」はこの後、白土で脱色し、高温高真空状態で水蒸気を加えて脱臭します。

自然食品のお店サンショップのおすすめ

ムソー 国産なたねサラダ油PET 910g

商品を見る

ムソー 国産なたねサラダ油PETは、北海道滝川産「キザキノナタネ」の圧搾一番搾りを、薬品を使用せず、湯洗いなど物理的な方法で精製した自然食品です。淡白で軽い風味のサラダ油です。 使いやすいPETボトルタイプ。