大阪堺の老舗こんにゃく屋
お惣菜から正食料理まで、毎日おなじみの「こんにゃく」。近年は、低カロリー低糖質のダイエット食材、食物繊維が豊富なヘルシー
食材としても人気です。
中尾食品工業は創業1927年、中尾友彦さん(32才)で四代目です。 こんにゃく本来のおいしさにこだわり、昔ながらの製法を現在も続けています。毎月恒例の直売会には行列ができ、百貨店や生協さん、料理研究家の方々の間でも“知る人ぞ知る”存在です。
伝承を守りながら次の時代を見据え、”更なるおいしさ”を追求する中尾さんの志に打たれ、このたびムソーブランドの「板こんにゃ伝承を守りながら次の時代を見掘据え、”更なるおいしさ”を追求する中尾さんの志に打たれ、このたびムソーブランドの「板こんにゃく」「糸こんにゃく」の製造を依頼しました。
ムソー商品部と中尾食品は、自転車で10分の近さ。ムソーが求める「しっかりした歯ごたえ」にたどり着くべく、社長自ら何度も試作品を持参、試食を重ねて、ムソーオリジナルのこんにゃくが完成しました。
有機生芋100%
製粉さしたこんにゃく粉を一切使わず、広島県で有護栽培された生芋を100%使用。こんにゃく芋は鮮度を保つために産地から土付きで仕入れ、水洗いして一年分を冷凍保管して使用します。
皮ごと丸ごと、すり潰す
生芋を水中で一晩かけて解凍し、皮ごと丸ごと時間をかけてすり潰し、水と混ぜて「こんにゃくのり」を作り、熟成させます。皮が入っているので、色はこんにゃく本来のものです。海藻粉末は加えません。
1時間半以上寝かせて粘りが出たら、凝固剤を混ぜて練ります。 鉱物由来の石灰を使用せず、ホタテの貝殻を焼いて作ったカルシウムを溶いたアク水で凝固させることで、臭みの少ないこんにゃくになります。
じっくり炊いて冷ます「缶蒸製法」
大量生産の板こんにゃくの「生詰め」は、練った原料を袋に充填し、袋ごとボイルして固まったら完成です。 角が袋の形と同じなので、一目で分かります。 くにゃくにゃ頼りない、残念なこんにゃくです。
これに対して中尾さんの板こんにゃくは、昔ながらの「缶蒸(かんむし)製法」。練り上げたこんにゃくのりを缶に流し込み、 お湯につけこんで3時間、炊き続けます。 炊き上がったら火を止めて、そのまま翌朝までつけ置いて熟成するうちに、ゆっくりとアクが抜け、おいしいこんにゃくへと育ちます。
缶をお湯から上げ、こんにゃく16枚分の「枕」と呼ばれるサイズに切り出してもう一晩置き、1枚分に切り分けると板こんにゃくになります。生芋の解凍からここまで、約65時間の長丁場です。「手間も時間もかかるこの製法を続ける理由は、おいしいから」 と中尾さん。 ご家庭でのアク抜きは不要、味染みもいいので、短時間でおいしい料理ができあがります。
※糸こんにゃくの製法…こんにゃくのりを目皿からシャワーのように押し出して湯の中で泳がせ、炊き上げて固めます。お湯とともに包装され、その中でゆっくりアクが抜け、おいしくなります。
![]() 広島県産有機栽培こんにゃく芋を100%使用した有機JAS認定の板こんにゃくです。 |
![]() 広島県産有機栽培こんにゃく芋を100%使用した有機JAS認定の糸こんにゃくです。 |
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