白米よりも栄養豊富な玄米

マクロビオティックでは、白米ではなく玄米を食べるように勧めています。
玄米は固くてもそもそして食べにくいと敬遠されがちですが、白米よりも栄養価が高いのです

玄米とは精白していないお米のことです。

白米は精製してぬかや胚芽が取り除かれてしまいますが、精製されていない玄米にはこれらが残っています。この部分に栄養が豊富に含まれています。
玄米に含まれている主な栄養素は、ビタミンB1、ビタミンE、カリウム、食物繊維です。
ビタミンB1は糖質の代謝を促す働きがあります。白米の場合は白米に含まれる糖質の代謝のために、体内のビタミンB群が使われてしまいます。
しかし、玄米ならビタミンB1が含まれているので、体の栄養を奪いません。

ビタミンEには血流をよくしたり抗酸化作用があります。

血流がよくなることで冷えが解消します。抗酸化作用は老化の原因になる活性酸素から体を守ってくれます。

カリウムには体内の余分な塩分を排泄する働きがあります。

塩分の過剰摂取はむくみにつながりますが、カリウムが余分な塩分を排泄することでむくみが解消します。
食物繊維には便のカサを増やして腸の働きを活発にする、腸内細菌のエサになる、一緒に食べた糖や脂肪の吸収を穏やかにすると、といった働きがあります。
便通がよくなって体内の老廃物が排泄されると、肌がきれいになってきます。

このように玄米には健康にうれしい栄養が含まれています。
圧力鍋で炊いたり炊飯器の玄米モードで炊くと食べやすくなります。

身体にやさしいマクロビオティックのバナナケーキレシピ

毎日の食生活で疲弊した身体にとてもやさしいマクロビオティックのバナナケーキレシピを紹介します。

マクロビオティックとは、肉や卵、乳製品などを使わず玄米などの穀類を主食とし、植物性の原料をメインに摂取する食事法です。
このバナナケーキは、砂糖の代わりに甜菜糖を使い、牛乳の代わりに豆乳を用います。もちろん卵は使いません。

材料は、薄力粉ベーキングパウダー甜菜糖菜種油豆乳、バナナとクルミを用意します。
オーブンを予め180度に温めておき、パウンド型にクッキングシートを敷いておきます。
薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけ、甜菜糖・塩・菜種油・豆乳を合わせたものを少しずつ加えて混ぜていき、最後にバナナとクルミを入れてダマにならないように気をつけてさっくりと全体を混ぜ合わせます。
型に生地を流し込み、180度のオーブンで25分程焼いて出来上がりです。

マクロビオティックのバナナケーキですが、作り方は至ってシンプルで普通のパウンドケーキの作り方と大差はありません。
出来れば一日経ってしっとりした状態で食べると美味しいのでお勧めです。

バターや牛乳、卵の代わりに菜種油や豆乳を使っているので、あっさりと軽く少し蒸しパンに似た印象があります。
普通のケーキに比べて、食べた後も胃もたれしにくい身体にやさしいケーキです。
バナナの自然な甘みやクルミの香ばしさが活かされ、素材の味をしっかり感じられるバナナケーキを是非作ってみましょう。

体に良い自然食品のお菓子の作り方

市販のお菓子には色々な食品添加物が入っています。
まず風味を良くする為の香料や色合いを良くする為の着色料、そして味を良くする為の化学調味料や白砂糖やブドウ糖などの精製された甘味料、それから長持ちさせる為の保存料などが入っています。
そして卵や牛乳や生クリームやバターなどの動物性食品も入っているので、お菓子を食べたい時は手作りしたものを食べたほうが健康や美容に良いんです。
なので今回は食品添加物が入っていない、健康と美容に良いタルトの作り方を紹介します。

小麦の全粒粉と水とオリーブオイルを混ぜてタルト生地を作ります。
そしてタルト生地を一度オーブンで焼きます。
そしてタルト生地の中に豆乳蜂蜜と小麦の全粒粉で作った豆乳クリームを入れてから、リンゴやブルーベリーやイチゴなどのお鍋で煮たフルーツをタルト生地の中に入れて、再度オーブンで焼きます。
すると美味しいフルーツタルトが作れます。
リンゴタルトにする時は、最後にシナモンをかけると美味しいです。
イチゴタルトにする時は、イチゴを鍋で煮る時にレモン汁を入れて煮ると色鮮やかなイチゴになります。
タルト生地というのは、フルーツタルト以外にも普通のおかずのお料理として、使うこともできます。
豆乳で作ったクリームシチューをこのタルト生地に入れて食べても美味しいですよ。
タルト生地はシンプルでさっぱりとした味わいなので、甘いお菓子として使っても良いですし、おかずを作る時に使っても良いのでおすすめです。

【注意】蜂蜜は1歳未満の乳幼児には与えないでください。

食品添加物が入っていない自然食品を食べよう

今の日本には食品添加物が入っている食品が沢山売られています。
まず加工食品です。
ちくわやさつまあげやかまぼこなどの魚の練り物やお菓子や、即席ラーメンや即席スープや即席みそ汁などのインスタント食品、それから冷凍食品やスーパーマーケットで売っているお惣菜などには沢山の食品添加物が入っています。
特にちくわやさつまあげやかまぼこなどの魚の練り物は、色々な加工食品の中でも特に食品添加物が沢山含まれていることで有名です。

こういった食品添加物が入っていない食べ物を選んで買わないようにします。
食品添加物が入っていない、ほうれん草や小松菜やニンジンやごぼうや玉ねぎなどの様々な種類の野菜、それから果物や小魚や大豆や黒豆や小豆などの豆類、昆布やわかめやめかぶなどの海藻類などの食べ物を食べるようにします。
野菜は生でサラダにしたり、蒸して温野菜にしたり、豆類昆布と一緒に煮て煮物にしたりします。
それから、豆類は玄米を炊く時に一緒に炊いて食べたり、お豆腐を作ったりしても美味しいです。
お魚類もまぐろや鮭などの大きい魚よりも、ししゃもやめざしやいわしなどの小魚のほうが体に良いので、そういった小魚を焼いたり煮たりして食べます。

こういう風に加工食品や市販のお惣菜を買わなくても、自分で簡単に調理をして食品添加物が入っていない食べ物を食べることが出来ますのでおすすめですよ。

添加物を緩和?玄米の解毒作用とは?

私達が食べている食品は畑や山、海、川で取れた自然の恵みだけではありません。
加工された食材を日常的に摂るようになっていて、1日に摂取しない日は無いのではないでしょうか。
食材でも加工されているものが多いのですから、選択範囲は限られてしまいます。
そこで、日ごろの食事の中に取り入れるだけで、解毒してくれる食品が玄米です。

玄米に含まれているフィチン酸は細胞を育成に働きかけてくれます。
汚染物質であるカドミウムなど化学結合して塩分となって体の外へと排出してくれる作用が期待できます。

また、畑で取れたはずの野菜にも農薬が使用されている事が多いですが、農薬の解毒も可能にしてくれています。

食品添加物、農薬の解毒ができるなら毎日でも食べたいですね。もちろん、玄米は解毒以外にも優れた性質を持っています。
玄米には食物繊維も豊富です。
体の中の老廃物をしっかりと出してくれますし、食材それぞれの栄養をしっかりと吸収できる体にしてくれます。

玄米が体に良いと言われても、なかなかメニューに取り入れられずにいる人は多いかもしれません。
玄米だけで食べるのは理想ですが、初めてとりいれるなら白米に混ぜて食べるのがおすすめです。
一番手軽なのはおにぎりにするといいですよ。
チャーハンにしたり、カレーやごま入りのふりかけをかけるだけでも美味しくいただけます。

体に良いものでも美味しくなければ食べ続ける事は困難です。
ほんのひと工夫、ちょっと足してみるというアレンジが効いてきます。

自然食品で簡単に作れるスイートポテト風のお菓子レシピ

市販のスイートポテトというのは、卵や生クリームやバターやマーガリンや白砂糖や乳化剤などの動物性の食品や精製された甘味料やなどが入っているので、あまり体に良いものではないと思います。
なので今回は、食品添加物を使っていない、簡単に作れるスイートポテト風のお菓子レシピを紹介します。

まず材料は、さつまいも・くるみ・シナモン・バニラビーンズのみです。
作り方は、さつまいもを角切りに小さく切ります。
そして角切りにしたさつまいもを蒸し器で蒸します。
そして蒸して冷めたさつまいもに、塩少々とシナモン少々とバニラビーンズ少々とくるみをたっぷりと入れて混ぜます。
そして混ぜたものがスイートポテト風のお菓子になります。
さつまいもを角切りに切って蒸して、材料と一緒に混ぜるだけなのでとっても簡単に作れます。

さつまいもがあまり甘くない場合は、レーズンなどの甘味の強いドライフルーツを入れると、甘味が出て美味しいスイートポテト風のお菓子になります。
普通のスイートポテトのようにしっとりとした食感ではなくて、少しぱさついた食感ですが、さつまいも本来の食感が楽しめるので良いと思います。
そしてくるみをたっぷりと入れることで、よりコクが出て美味しくなります。
バニラビーンズが無い時は、シナモンだけでも風味が良いスイートポテト風のお菓子が作れます。

乳製品や卵や白砂糖が入っていないので、体に良いですしカロリーも抑えることが出来ます。
料理が苦手な方でも作れるので、おすすめのお菓子レシピです。

食品選びのこだわり

なるべくなら体に優しいものを食べたい、家族には安全なものを食べさせたいと思うことはだれでも思うことです。
自然食品やオーガニック食品を扱う専門店もよく見かけます。
野菜の農薬や放射能、畜産物の抗生物質や養殖魚の殺虫剤の問題など、考え出したらきりがないほど、様々な問題が知られています。

ただ、毎日の食事を全て安全なものにするのは難しく、経済的にも負担が大きくて、現実的ではないのではないでしょうか。
食品添加物についても、安全に流通させるためにはある程度使われても仕方のない部分もあるように思います。
食品を選ぶときには、まず必用のないものが使われていないかを見るようにしています。
赤くなくてもいいイクラに赤い色がつけられていないか、無着色のものと選べる場合は添加物の少ない方を買います。
果物は国産のものを食べることが多いのですが、それは輸入品は流通に時間がかかる分、防腐剤が使われていると思われるからです。

自然食品を取り入れるとき、何から何まで買うのはとても大変です。
ですので、まず調味料から変えてみたらいかがでしょうか。
おすすめは、味噌醤油です。
毎日の食卓にのぼる味噌汁の味噌が安全なものだと、より体に染み渡るような気がします。
色々な料理にも使えますし、その味噌とヨーグルトでキュウリを漬けると、簡単にぬか漬け風のお漬け物ができます。
添加物の多い漬け物を買うより、安くて美味しい自家製漬け物ができると、何だか得した気分です。醤油も出番の多い調味料なので、安心なものを選びたいですね。

もうひとつ、こだわりは砂糖です。
最近の飲料やお菓子などには、サッカリンやアセスルファムカリウムといった、人工甘味料が使われています。
ほんの僅かな量で、砂糖の何百倍もの甘さが出せるということですが、安全なものか疑問を持っています。
人工甘味料よりは砂糖が使われているものを選び、家では自然食品の砂糖で料理を作っています。

食品をどう選ぶかは、それぞれ思いがあると思います。
自分なりの基準を持って、選ぶポイントがあるといいですね。
心身ともに健やかに、元気が出るような食卓を目指したいものです。

玄米入りのおからガトーショコラ

体に良くてダイエットにも良い、玄米入りのおからガトーショコラの作り方を紹介します。まず材料は、玄米粉ココアパウダー豆乳とおから、それから調味料ははちみつと塩とシナモンです。

作り方は簡単で、玄米粉とココアパウダーとおからを混ぜます。それぞれの材料の量は適当で良いです。
そしてボウルに豆乳を入れます。
もったり固さになるくらいまで豆乳を入れます。
あまり豆乳を入れ過ぎてしまうと、コクが無くなってしまうので、豆乳は少しづつ加えるようにします。
そしてはちみつと塩で味を調えます。最後に風味を良くする為に、シナモンを少し入れてよく混ぜます。
平たいお皿にこのクリームを入れて、蒸し器で15分くらい蒸してから冷めるまで待ちます。
そして冷めると玄米入りのおからガトーショコラの完成します。

このおから入りガトーショコラを作ったきっかけは、どうしても精製した小麦粉や卵やバターや生クリームの動物性食品を使わずにヘルシーで美味しいガトーショコラを作りたくて、こういった材料で作ってみました。
卵やバターや生クリームが入っていなくても、豆乳とハチミツを使えばまったりとしたコクのあるガトーショコラの味になりました。
おからが入っているので、普通のガトーショコラよりもカロリーが低くて、食物繊維もたっぷりと入っているのでダイエット中のおやつとしてもぴったりです。
温かいうちに食べるよりも、冷めてから食べたほうがしっとりとした食感になって美味しいです。
誰でも簡単に作れるのでおすすめです。

マクロビオティックレシピの一工夫

マクロビオティックというととてもこだわりを感じたり、難しいと思う方も多いかもしれないです。でも、マクロビオティックは実際はシンプルです。【長生きしていくための理論や方法】という意味を持つ言葉で、体や精神的な問題を見つめる原点です。そこで体をつくるための食に注目されているわけです。

ですから、体に良いものを体の中に入れていくだけ。はじめはシンプルに取り入れたほうが続けやすいですよ。例えば3食の食事ですべてのメニューを意識するととても大変に感じられるともうのです。いつもの食事にマクロビオティックを少しづつ取り入れていき、それを継続していけば自然とメニューも豊富になってくると思います。

最初に簡単にできる事は1つの食材を取り入れる事です。例えばいつものサラダに普段食べる機会が少ないなと感じているお豆などをプラスしてみましょう。それだけでも体によさそうじゃないですか。お豆の栄養が体に入るのですから、それだけでも十分です。お豆を味噌汁に入れたり、おひたしに添えたり。

そして、そういう体に良い食材としてマクロビオティックを取り入れていくと、自然とこだわりが出てくると思うのです。ですから、はじめから無農薬の野菜を使わなければ!と気負いしない方がいいと思います。無農薬野菜は手に入れるのが簡単じゃないですよね。無農薬野菜が買えない、買いに行くのが大変と嘆くならまずは手軽に手に入る野菜でメニューを充実させると良いですね。

はじめは完璧を目指さないところから始めてみましょう!

マクロビオティックの基本はご飯!

マクロビオティックは日本の食文化ととてもピッタリ合っています。
玄米穀物を主食にして、季節のお野菜、海藻などのお味噌汁、漬物を食べる事で十分マクロビオティックの食事メニューが実現できます。日本人が古くから食べてきた食事こそがマクロビオティックそのものなので、このシンプルな食事をする事が私達の体にもっともしっくりと合いやすいようです。
輸入食材が増えている現代人は肉や小麦などを取る機会が増えて、アレルギーや生活習慣病に繋がっています。
欧米食文化は日本人の体に合いにくかったという事でしょう。

だからこそ、日本人はご飯をしっかりと食べる事がマクロビオティックの一歩です。
普段白米を食べているご家庭が多いですが、白米にはない栄養が雑穀類には多く含まれています。

アミノ酸のバランスが良いご飯は麺類やパンなどよりも、しっかりと噛む食事ができます。
しっかり噛むことができると、消化にも良いですし消化器系の内臓にも負担が減ります。
噛む回数が多いほど、食べ過ぎ防止になるので良く言われる【腹八分目】を実現できます。

ごはんと一言で言ってもアレンジはいろいろできますよ。
わかめご飯、サトイモの炊き込み、玄米のおにぎり、大根の葉っぱとごまのご飯、たけのこご飯などです。
炊いた後に混ぜるだけで簡単ですし、ごはんに1つ食材を加えることでバリエーションも栄養も豊富になります。すりつぶしてオリジナルのふりかけにして、ごはんにかけてもいいですね。