「生命あふれる田んぼのお米」のおいしさの秘訣は稲刈り後の田にあり

おいしさの秘訣は、稲刈り後の田にあり!!

11月17日スカイフードさんのお誘いで、「生命あふれる田んぼのお米」の生産地 宮城県大崎市田尻町を訪問いたしました。

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「生命あふれる田んぼお米」は100件ほどの生産者で構成された雁音農産開発(有)が、苗作りから、田植え、栽培、確認、倉庫保管、精米、袋詰め、出荷まで一環した管理のもと大切に育てられたお米です。
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他の人々の手に触れることなく、一環した管理を経て、生産者から消費者に届くことは、とても大切なことで、安心・安全の証だと思います。

せっかく無農薬・無化学肥料で大切に育てられたお米も、一般の農薬を使用したお米を通した精米器にかけてしまうと台無しになってしまいます。また袋つめの際、混合されてしまっても台無しです。
「生命あふれる田んぼお米」はいっさいそのようなこともなく安心してお召し上がりいただけます。

なぜ?あえて稲刈り後のこの時期に訪問なのか?

普通、田んぼの訪問といえば、黄金色した稲穂が頭を垂れる収穫時期でありますが、何故この収穫後に訪問したのかは深いわけがあるのです。

生命の営みは一時も止まったり、途絶えることはありません。
「生命あふれる田んぼ」の生命環境は、田植えから収穫期の間だけでなく休耕期のこの時期も盛んに継続されています。

今回の訪問は、この継続される生命環境をこの目で見ることが第一の目的です。
田んぼはそこに住む虫・鳥・植物・微生物などを育て、やさしく生き物たちを守ります。
一方で、その生き物たちは田んぼにいのちと活力を与え、おいしいお米を作る土壌・基礎を作ります。

生産者の小野寺さんは語ります。PIC_0014.JPG

 私たちは、米を作りません。

米を作るのは、稲自身の生命力です。

 私たちは、稲を育てません。

稲を育てるのは、田んぼを取りとりまく自然とたくさんの生き物です。

 私たちにできること・・・

それは、稲を導いてあげること。

稲の生命力を最大限に引き出し、

稲と自然環境を調和させてあげること。

自然と共に生き、自然によって育まれてきた自然環境共生米、

それこそが、わたしたちの目指すお米です。


休耕期の田んぼと生き物の関係を見るのにとても大切なことの一つに冬期湛水(たんすい)があげられます。一般的に、稲刈り後の田んぼは、田を乾かす乾田化が主流です。これは、田植え前に耕すための機械が入りやすくするためで、いわば人間の都合、効率重視が起因であり、そこに住む生き物たちにはとても不都合なことなのです。

小野寺さんは、豊かな自然は、生き物との共生で育まれていくものと考え、むかしながらの冬期湛水にこだわり、実践しています。田に水を張ることにより、田の生き物の半分は越冬し、次の世代へと繋ぎます。

冬期湛水(たんすい)は11月末からとのことで、この時期幸いにも収穫後の田んぼに足を踏み入れることが出来ました。
土をほじるとさっそくタニシが冬眠の準備中です。

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また当日、発見できませんでしたが、どじょうもこの土の下で越冬するとのことです。どじょうが湛水前のこの時期、土に潜っているとは驚きでした。

雁や白鳥は知っている・・・・

「生命あふれる田んぼお米」は、無農薬・無化学肥料で作られます。これは、安心・安心・おいしいお米を作ると同時に、様々な生き物、自然環境、美しい景観への思いやりでもあります。
雁や白鳥は知っています。ここは、自然豊かなやさしいとちであることを。

雁は宮城県の県鳥です。毎年秋に、遙かシベリアから越冬のために日本へ渡ってきます。かつては日本全土で見れられた雁ですが、非常に保守的で野性味が強く、ひとを寄せ付けない性格ゆえに、都市化や開発に伴い次々に越冬場所を失っていきました。その当時、田尻にやってくる雁も、町内で越冬したわけではなく、採食のために訪れ、夕方になると隣の栗原市にある伊豆沼に帰っていくものでした。
そんな折、「日本雁を保護する会」が結成され、「生命あふれる田んぼお米」の生産地田尻町にある蕪栗沼の環境調査が行われ、その結果、ここ田尻町が雁の生態学において非常に貴重な土地あることが明らかになりました。

蕪栗沼は、マガン、オオヒシクイ、オオハクチョウなどの雁・かもるいの越冬地としての飛来数は全国でも最大級の沼です。特にマガンは毎年5~6万羽の越冬が確認されているほか、オオジロワシの越冬やオオタカの生息も確認されている貴重な沼です。

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田尻町北部に広がる蕪栗沼の面積は約100ヘクタール。この北上川の自然堤防と丘陵に囲まれた低地性湿地は、国内でも貴重な自然環境が残る地域です。

現在までに、219種の鳥類、33種の魚類、10種の貝類、絶滅のおそれがある植物19種を確認されているそうです。

特に白鳥や雁類の越冬数が非常に多く、野鳥の楽園として知られています。

1997年には隣接する白地理地区50ヘクタールが沼に復元され、さらに野生生物の生息地が広がりました。

地域住民、子供たち、そして世界の人たちと話し合いや情報交換を進めながら、自然と人間の共生について考えている場所なのです。

ラムサール条約

ラムサール条約とは・・・ラムサール条約は、1971年イランのラムサールという町で採択された「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」の通称です。湿地に生息・生育する動植物、特に国境を越えて移動する水鳥を中心に国際的に保護・保全し、それらの生息地である湿地の「賢明な利用」を促進することを主な目標としている条約です。

平成17年アフリカのウガンダ共和国でかいさいされた「ラムサール条約第9回締約国会議」において「蕪栗沼・周辺水田」がラムサール条約湿地に登録されました。423ヘクタールがラムサール条約の登録され、そのうち、259ヘクタールに及ぶ大規模な水田が登録されるのは全国では初めてとなります。

雁は、ねぐらと餌場が必要です。蕪栗沼がねぐらになり周辺水田が餌場となります。ねぐらは安全な浅瀬を好み、餌場は美味しいお米の落ち穂を好みます。また餌場となる水田は、冬期湛水水田としより住みよい環境作りに、皆配慮しています。

やさしい環境作りが、実を結び10年前は五千羽だった雁も今では四万五千羽と増え、まさに、「雁に選ばれた町」と呼ばれるようになりましたた。

「生命あふれる田んぼお米」はまさにここ、雁に選ばれた町で栽培されています。自然環境を大切にし、いきもの達と共生・共存の意義深さを感じ、このお米が作られています。

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田んぼと雁の関係

田んぼは雁にとって大切な餌場です。収穫を迎える9月下旬、最初の雁「はつかり」がやってきます。
雁は、遙かシベリアから4000㎞の距離を渡ってきます。飛行能力にも優れ、時速100キロで10時間不眠不休で飛び続けることができます。

雁の小さなカラダに秘められた絶大なるパワーの源になるのが、小野寺さんの田んぼをはじめ広大な収穫後の田んぼに落ちている落ち穂なのです。

ベジタリアンの雁がエネルギーを発揮するためには、小野寺さん達の田んぼが必要不可欠なのです。

田んぼがビオトープ

ビオトープとは、bio(生命)とtop(場所)という言葉で出来た合成語です。(ドイツ語)

言うならば、「生物群や生物社会が生息できる特定の空間」ということ。

「生命あふれる田んぼお米」はこのビオトープの考え方を、もっとも大切にしています。

様々ないきものにとって、この田んぼは立派なビオトープなのです


蕪栗沼の夜明けと雁の飛び立ち。

最大4万5千羽の雁が一斉に飛び立ちます。助走もなく真上に飛び上がります。間近で見ると地鳴りがうなりをあげるようです。今回は、少し離れたところからのウオッチングとなりました。

農家のお嫁さん

「生命あふれる田んぼお米」はこんな思いで作っています。

大きな農家に嫁いだひかるさん。嫁の立場で、思いそして考える事は数多くあるでしょう。

今回、ひかるさんにお目にかかるのは、一年半ぶりのことです。
前回と比べ、いわゆる農家のお嫁さんといった雰囲気がいささか薄れ、むしろ第一線で、ばりばり農業をしているといった風格が出てきたような感じがしました。

そんなひかるさんのお米作りへの思い、希望、そして時に感じる苦悩を数多く聞かせていただくことが出来ました。

無農薬・無化学肥料で作るのは必然です。生き物への優しさに欠ける有機栽培では、この環境は作れません。

マクロビオティック レシピ チャパティ

KOMO 家庭用穀物製粉機 Fidibus 21(フィディブス21)で挽いた全粒粉を使って、チャパティを作ります。
教えていただくのは、マクロビオティックのお料理教室「ラーニング&ダイニング」の高梨先生です。

チャパティの作り方 その1

チャパティの作り方 その2

家庭用穀物製粉機Fidibus 21(旧 HIKIKIヒキキ)の使い方

家庭用穀物製粉機Fidibus 21(旧 HIKIKIヒキキ)のビデオを、新しく作成いたしました。
今回のビデオには、マクロビオティックの料理教室「ラーニングダイニング」の高梨先生にご協力いただきました。

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KOMO 家庭用穀物製粉機 Fidibus 21(フィディブス21)

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KOMO 家庭用穀物製粉機 Fidibus 21(フィディブス21)

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家庭用穀物製粉機Fidibus 21フィディブス21(旧 HIKIKIヒキキ)

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KOMO 家庭用穀物製粉機 Fidibus 21(フィディブス21)